
朝鮮半島はユーラシア大陸の東のバッファゾーン
朝鮮半島の2つの国、韓国と北朝鮮の地経学を見てみましょう。まずは韓国です。
地政学的に見ると、中国大陸から海洋につきでた朝鮮半島は、各国のパワーがせめぎあうバッファゾーンになります。具体的には、ランド・パワーの中国・ロシアと、シー・パワーの日本・アメリカが牽制しあう場所になります。
ロシアを中心にユーラシア大陸を俯瞰してみると、西のバッファゾーンがウクライナとすれば、東のバッファゾーンが朝鮮半島ということになります。
さて、朝鮮は中国と国境を接しているので、歴史的にはつねに歴代の中華帝国の脅威にさらされてきました。中国の侵攻に対してときに激しく抵抗しますが、それが無駄とわかると、忠誠心を示して属国としての立場を受け入れます。その意味では、よくも悪くも、朝鮮にとって最も関係の深い国は、ランド・パワーの中国です。
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