過去50年で最大、ネス湖捜索で「不思議な音」の謎 調査団のトップが語った「音」の正体とは?

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捜索では、水中マイクや赤外線カメラ搭載ドローンなどの最新技術を投入。数百名のボランティアが現場とオンラインで湖面を観察する。その模様をニュースなどで視聴した読者もいるのではないだろうか。

「探求」や「冒険」を意味する「The Quest(ザ・クエスト)」と題されたネス湖大捜索で指揮にあたったのは、ボランティア調査団の創設者、アラン・マッケナ氏(36)だ。

雨の中、集まった報道陣の質問に答えるマッケナ氏(左) (写真:Alan McKenna提供)

このマッケナ氏とは一体どんな人物なのだろうか。一躍時の人となった彼に、世界100カ国以上の現地在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」の会員で、捜索イベントにボランティアとして参加した現地在住の筆者がインタビューした。

マッケナ氏とネス湖の出会い

マッケナ氏がネス湖の存在を知ったのは、7歳の頃。父方の祖母の家で見つけたティム・ディンズデールの著書『Story of the Loch Ness Monster (『ネス湖の怪獣』南山宏訳、大陸書房、1973年)』を父親に読んでもらって以来、ネス湖の未確認生物をめぐる逸話に夢中になった。

そして8歳の夏休み。家族旅行でネス湖畔のアーカート城を訪れた際、城の敷地内にある浅瀬で遊んでいたら、急に深くなる湖棚崖に滑り落ちてしまう。すぐに父親に引き上げられたものの、あのときに暗く冷たい水中で感じた恐怖心は今でも忘れられないという。

「『ネッシーに食われる!』って本気で思った。海や湖で泳ぐのは大好きだけど、ネス湖だけは今でも絶対に泳げない。手漕ぎボートでもネス湖ではものすごく不安。これほど重度の恐怖症を持ちながらもネス湖調査に夢中だなんて、すごい矛盾だよね」

マッケナ氏が家族で訪れたというネス湖畔のアーカート城 (写真:筆者撮影)
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