信頼される「CSR企業ランキング」【製造業編】 製造業でも平均女性管理職比率が増加傾向

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繊維製品のトップは東レ(557.3)。同社は炭素繊維などの軽量化素材や風力発電用素材など省エネ・創エネに貢献する製品を多く手がける。また、製品のライフサイクル全体で環境に貢献する製品を「グリーンイノベーション製品」と定義し、省エネ・新エネ・低環境負荷など環境項目別に管理・運営するなど、事業として体系的な環境対応を進める。

2位は帝人(537.4)。同社は65歳への定年延長に伴い、役職定年も60歳に段階的に引き上げる。役職在任年限制を導入してモチベーションの維持も図りつつ、年齢によらず意欲的に働ける環境の構築に取り組む。

3位の東洋紡(480.6)は、2030年度までのサステナビリティ目標を設定し、感染症診断薬提供による検査回数は年1000万回、DXに貢献する商品群販売量は2020年度比1.5倍を目指す。

以下、4位ワコールホールディングス(471.0)、5位グンゼ(464.1)、6位ゴールドウイン(457.2)と続く。

パルプ・紙/化学の1位は富士フイルムホールディングス

パルプ・紙/化学の1位は富士フイルムホールディングス(574.0)。高水準のCSRの取り組みと好調な財務も合わさり総合順位でも1位だ。ESG推進部・委員会がグループ全体のリスクマネジメントを担うほか、ESG指標などの達成率を役員報酬に反映させるなどサステナビリティ重視のガバナンス構築に取り組んでいる。

2位の花王(567.9)は、女性管理職比率が23.1%と高水準。D&Iに関するメッセージ動画や社内の好事例・活動の紹介記事などをイントラネットに掲載し、社内における多様性への理解浸透に取り組む。

3位は旭化成(556.8)。製品ライフサイクル全体で環境保全に資する製品を「環境貢献製品」と位置づけ販売を促進。その割合は売上高の約30%に達する。

以下、4位信越化学工業(556.3)、5位資生堂(542.2)、6位王子ホールディングス(542.0)と続いた。

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