便秘なら「食物繊維を摂ればOK」と考える人の盲点 むやみに糖質や油を制限すると排便に悪影響も

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誰でもいますぐ取り組める、便秘予防や改善に効果がある方法やコツをご紹介します(写真:ほんかお/PIXTA)
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多くの女性や高齢者が日々悩まされている便秘。世の中には「便秘に効く」とされる商品があふれ、ネット上にも、便秘予防や改善に関するさまざまな情報が飛び交っている。
消化器内科医で便秘治療に詳しい鳥居内科クリニック院長の鳥居明医師によると、食事や運動、マッサージ法、トイレの座り方など、誰でもいますぐ取り組めて、便秘予防や改善に効果がある方法やコツがあるという。詳しい話を聞いた。

便秘予防や改善に近道はなく、一朝一夕で効果が期待できる方法はない。だが、やってみる価値がある対策は存在する。

「“食物繊維の摂取”と“適度な運動習慣”によって、明らかに便秘の頻度が減少するというデータが出ています。つまり、便秘予防や改善には毎日の生活習慣の改善が大切です」

鳥居医師はそう話す。

食物繊維、摂り方のポイント

●食物繊維を摂る

食物繊維は便秘解消や便秘予防には欠かせない栄養素だ。不溶性と水溶性があり、不溶性食物繊維は野菜やイモ類などに多く含まれ、便の量を増やして便通をよくする働きがある。水溶性食物繊維は果物や海藻などに多く含まれ、便をやわらかくする働きがある。

(食物繊維については【痔の予防・改善】まずは3カ月、実践したい対策、をご覧ください)

ただし、食物繊維はただたくさん摂ればいいわけではないという。とくに、水に溶けにくい不溶性食物繊維は、便秘気味の人の症状を悪化させることもある。便秘のタイプによっては注意が必要だ。

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