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エンタメ業界の性加害、日米の社会的制裁の違い ジャニーズ社名変更なしはアメリカではありえず

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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ラセターの問題行動が報道された時、『トイ・ストーリー4』の脚本家として雇われつつ途中で自ら降板したラシダ・ジョーンズとウィル・マコーミックのコンビは、ピクサーについて、「女性や有色人種には同じだけの発言権がありません。ピクサーに、もっと女性や有色人種を雇い、昇格させることを奨励します」と声明を出していた。

事実、『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』『Mr. インクレディブル』『ウォーリー』など初期の作品のほとんどは、監督、脚本家、プロデューサーが揃って白人男性だ。しかし、近年は違う。2020年の『ソウルフル・ワールド』に、黒人の劇作家ケンプ・パワーズを共同監督として連れてきたし、2022年の『私ときどきレッサーパンダ』は監督がアジア系女性、プロデューサーと脚本家も女性だった。

従業員の顔ぶれが完全に変わる

最新作の『マイ・エレメント』は監督がアジア系男性、プロデューサーは女性だ。筆者自身もこの20年間にピクサーを何度も訪問し、取材してきたが、働く人たちの顔ぶれが大きく変わったと感じている。彼らは批判を受け止め、見せかけだけでなく本気で変わる努力をし、実際に変わってみせたのだ。

変化は誰でも怖いし、勇気がいる。だが、それができてこそ、自分たちは前とは違うのだと説得できる。そして、人々の信頼を取り戻せる。間違いを認め、是正して、再出発する。しかも、迅速にそれを行う。企業が生き延びるために、それは最も必要とされることではないだろうか。

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