世界の女性監督たちが紡ぐ「女性たちへのエール」 完成まで6年、日本から杏・呉美保監督も参加
国連女性機関(UN Women)によると、世界全体の映像業界の中で、セリフのある役を得た女性の割合はわずか31%、製作者としてクレジットされた女性は21%、女性を主人公にした映画は23%にとどまるという。
もちろん数十年前に比べれば多少、改善の傾向はあるとはいえ、なかなか大きな前進には結びついていない、というのが現状だ。
映画界の男女平等のために300年も待つ?
世界的に女性のエンパワーメントやジェンダーの多様性が叫ばれる中、イタリア出身の映画プロデューサー、キアラ・ティレシは「男女平等を実現するために300年も待ち続けるんですか?もしそれが嫌なら今すぐ立ち上がらなきゃ」と呼びかける。
そんなティレシの思いに共鳴し、世界各国の映画業界で活躍する女性監督や女優たちが集まった。そこから生まれた7つの短編を集めたオムニバス映画『私たちの声』が9月1日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
出演者は『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソン、『ポロック 2人だけのアトリエ』のマーシャ・ゲイ・ハーデンといったオスカー女優を筆頭に、「デスパレートな妻たち」のエヴァ・ロンゴリア、マルゲリータ・ブイ、ジャクリーン・フェルナンデスら実力派が集結。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら