もうすぐ30代「ももクロ」私たちを魅了し続ける訳 TBSから異色のドキュメンタリー作品が登場

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ももクロメンバーの現在進行形の思いと、将来像に迫ったドキュメンタリー映画が公開される(映画『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』より)

2008年に結成されてから現在に至るまで、長きにわたって最前線で活躍し続ける女性アイドルグループ「ももいろクローバーZ」、通称「ももクロ」。

デビュー当時、10代の少女だった彼女たちも、最年少の佐々木彩夏が26歳、最年長の高城れにが29歳を迎えるなど、今や30歳を目前とした大人の女性となっている。それでも“アイドル”であることにこだわり続け、駆け抜けるメンバーたち。男性は何歳になってもアイドルを続けられるが、果たして女性は――?

そんな彼女たちの現在進行形の思い、そして彼女たちが見据えるアイドルとしての将来像に迫ったドキュメンタリー映画『ももいろクローバーZ ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』が8月19日より全国公開となる。

本作の監督は、『A-Studio』のプロデューサーを長年務めてきた、TBSテレビ所属の酒井祐輔氏。「やはりバラエティー畑の人間が作るからには、いかにもドキュメンタリーっぽく作ろう、ということではなく、バラエティーの手法を混ぜてこそ、自分の味になるんじゃないかと。実際、自分自身、『A-Studio』のディレクターを長いことやっていたんで、4人が座談会でトークする部分は『A-Studio』のようなリズムでつないでいます」と語る通り、映画とテレビのハイブリッドというべき、ユニークなドキュメンタリー作品となった。

踏みこんだ内容も語られる

近年のアイドルドキュメンタリーといえば、高橋栄樹監督がAKB48に密着した『DOCUMENTARY of AKB48』シリーズを筆頭に、華々しいアイドル活動の舞台裏に隠された、不安や葛藤、そしてそこを越えた先に見える喜びといったことにフォーカスした作品が増えているが、それらの作品に比べると本作は、どこか全体的にハッピーな雰囲気に包まれている。

とはいえ映画で話し合われるトークテーマは「アイドルと年齢」「アイドルの結婚をどう思う?」など、現役アイドルが語る内容としては、だいぶ踏み込んだもの。むしろ出演しているのがたまたまアイドルであったというだけで、仕事に情熱を燃やす若い女性たちが抱える現在進行形の思い、そして彼女たちが思い描く未来予想図など、普遍的な感情がそこから浮かび上がってくる。

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