「女性が働きやすい職場」はヤクルトに学べ

ママに嬉しい「時短」「家近」「託児付」

現在、宅配は朝でなく昼に1週間分をまとめて届けるという形態に変わったが、働く女性をサポートする体制は変わらず、20~70代まで幅広い年齢層の女性がヤクルトレディとして働いている。

ヤクルトレディの日常は?

神奈川県内の営業所でヤクルトレディとして働く佐橋あゆみさん(25)。毎朝8時過ぎに3歳の子どもと共に自宅を出ると、自転車で10分ほどの営業所(センター)に出社する。センターの2階が保育所だ。いったん上に上がって保育者に子どもを預けると、身支度を整え宅配の準備をする。

当日の配達が終わり、翌日の商品を準備する。腸内環境を改善する乳酸菌が多く含まれる「ヤクルト400」は小売り店では販売していない宅配専用商品

原付3輪スクーターで担当地域を回り、1日40~50件の家庭に商品を届ける。その多くが、週1回の佐橋さんの訪問を心待ちにしている顔なじみの客だ。商品を手渡しながら、世間話にも花が咲く。そんな会話の中で、毎週2パック注文していた客が「夫も飲みたいというから5パックいただくわ」と注文数を増やしてくれることもある。またある客は、訪問のたびに好意でお菓子をくれる。訪問のたびに子どもの話で盛り上がっていたある客は、子どものダンスの発表会の様子を録画したDVDを貸してくれたという。

一方で、毎週2パック注文していた客に「飲み切れないから1パックでいいわ」などと言われてしまうこともある。「1日1本」がヤクルトの勧める飲み方だ。「それでも余るということは、まだ商品のよさが十分に伝わっていないということ。もっと頑張らなきゃって思います」と佐橋さんは言う。

さらにショックなのは「やめたい」と言われたときだ。理由はさまざま。無理やり引き止めても仕方がない。数カ月後に訪問してみると再開してくれることもあるので、そういう場合はいったん引くことにしているという。

時には、訪問先の近隣の家庭のインターホンを押してみる。話を聞いてくれそうなら、商品の説明をして勧めてみる。訪問したすべての家庭が顧客になってくれるわけではないが、佐橋さんは平均して月に3~5件の新規客を開拓している。ヤクルトレディに売り上げノルマが課せられているわけではないが、何もしなければ歩合制の給料が増えることはない。仕事を始めた頃は、知らない家庭のインターホンを押すことに抵抗を覚えたが、2年経った今では何の戸惑いも感じなくなったという。

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