「働いていない自分にコンプレックスを感じている」「働きたいのに何をしたらいいのかわからない」「自分の強みがわからない」……。
働きたいという前向きな気持ちがあっても、いざ第一歩を踏み出そうとなるとなぜかモヤモヤしてしまう。そんなママたちのモヤモヤを解消しようと、これまでのべ300人以上の働く女性のキャリアコンサルティングを行ってきたタブタカヒロさんが、今回はママ向けのキャリアコンサルティングを行った。
タブさんのキャリアコンサルティングは、タブレット端末を手に、おしゃべりをしながら一緒に悩み解決をしていくスタイルで、「かていきょうし」と呼ばれている。「先が見えないキャリアは迷路みたいで不安です。会社なら経営戦略を作り、進む方向性を明らかにします。個人のキャリアも同じです。先を見通す"じぶんせんりゃく"を立てればその不安から解放されると思いませんか」(タブさん)。
今回行ったママ向けかていきょうしも、目的は自分のキャリアの「せんりゃく」を作ること。最初に登場していただくのは、「これまでのキャリアに一貫性がなく、2~3年後の再就職が不安だ」とうったえるえみさんだ。
第1子が2歳、そして間もなく第2子が生まれるというえみさん(40)。新卒で就職した大手都市銀行では法人営業、夫の転勤に伴い転居したロンドンでは、現地日系銀行のシステム部門、帰国後は第1子出産前まで政府系銀行の役員秘書の仕事に就いていた。第2子出産を控え、実際に働き始めるのは2~3年先になりそうだというが、そのときに何が自分の強みになるのか、タブさんに相談したいという。「勤務先はすべて銀行だったのですが、やってきたことがバラバラなのでアピールできないような気がして」(えみさん)。
タブさんは、えみさんの話にじっくり耳を傾けながら、手元のタブレット端末に「人生のテーマ」を描いていく。
不安が募っています
えみ:仕事を離れてからの期間が、長くなるにつれて不安が募っています。本当に戻れるのかなとか、職があるのかなとか。
タブ:えみさんは、上のお子さんのご出産前までお仕事をされていたんですね。
えみ:はい。その子は2歳なので、ブランクとしては約2年半です。もうすぐ下の子が生まれるので、2~3年後を見据えてどこかの会社に戻りたいなと考えています。
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