「働きたいママ」のキャリアコンサル実況中継 これからのキャリアに自分なりの”戦略”を!

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えみ:こんなに自分が効率重視って初めて気付きました。それで子育てして大丈夫なのかなあ。実は絵本を読むときも時々効率重視でやってしまうんですよね。子どもにわからないようにページを飛ばしたりして。

タブ:すごいなあ!お話を聞いていて、えみさんの人生のテーマってまさにこれだなあと思いました。(タブレット端末を見せて)これ。「kaizen girl(カイゼンガール)」です。

えみ:なるほど!納得です!

ルーティンガールではない

タブ:決して「ルーティンガール」ではないんですよね。同じことを繰り返し続けるというよりも、少しずつカイゼンしていくことがえみさんは好きなんだと思います。

えみ:うんうん、そうですね。

タブ:実は僕のコンサルティングという仕事も、クライアントの今の状況を聞き出してカイゼンするというものです。いま母親として家事をこなしている時も、こういう視点でいろいろ取り組んでみると、もっとワクワクするんじゃないでしょうか。あるいは、2~3年後を見据えて、この点をもっと深堀りしておくと大きな強みになるかもしれません。

えみさんの人生のテーマは「カイゼンガール」。同じことでも少しずつカイゼンを加えることが得意なえみさん。2~3年後の就職活動を見据えて、日頃からこの強みを意識してみてはとアドバイスする(撮影:今井康一)

えみ:そうかもしれない!私、ゼロから何か生みだすようなことが苦手というのがコンプレックスだったんです。そういうクリエイティブな能力がないと仕事はできないものだと思っていて。

タブ:人間って、自分にないもののほうが先に見えてしまうんですよね。でも、あるものを考えるほうがワクワクしませんか。

えみ:ええ、ワクワクします。

タブ:実はクリエイティブな能力については、こういう考えもあるんですよ。アメリカ広告業界の大御所ジェームズ・ヤングが書いた『アイデアの作り方』という本に、こんなことが書いてあります。「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」。つまり、既存の物事の順番を変えたり組み合わせを変えるということ自体がアイデアなんです。

えみ:へえー!そんなふうに考えたことはなかったです。

タブ:えみさんはルーティンガールではなくて、カイゼンガールなんです。それは大きな強みですよ。

えみ:これまでやってきた仕事がバラバラで、再就職が本当に不安だったんですが、なんだか自信が持てました。

堀越 千代 東洋経済 記者

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ほりこし ちよ / Chiyo Horikoshi

1976年生まれ。2006年に東洋経済新報社入社。08年より『週刊東洋経済』編集部で、流通、医療・介護、自己啓発など幅広い分野の特集を担当してきた。14年10月より新事業開発の専任となり、16年7月に新媒体『ハレタル』をオープン。Webサイト、イベント、コンセプトマガジンを通して、子育て中の女性に向けた情報を発信している

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