「女性が働きやすい職場」はヤクルトに学べ

ママに嬉しい「時短」「家近」「託児付」

こうして1件ずつ担当先を回り、センターに戻ってくるのは13時近くだ。同僚とテーブルを囲んで弁当を食べる。同じセンターで働くヤクルトレディの年齢層は幅広いが仲がよく、ランチタイムは楽しみのひとつだ。1日の訪問の様子を話したり、先輩に商品の説明の仕方を教えてもらったりもする。後輩の仕事の話から学ぶことも多い。

また、同じような年齢の子どもの話で盛り上がることも多く、洋服のお下がりが頻繁にやり取りされているという。夕飯のおかずの話やファッション、健康、地域の話題に至るまで、女性同士が集まれば、とにかく話が尽きることがない。

急な休みも「お互いさま」で「当たり前」

仕事が終わるとセンター2階にある保育所へ子どもを迎えに行く。全国に約1300の保育所が設置されている

当日の売り上げをまとめて、翌日の商品準備を終えるとその日の業務は終了。15時ごろに階上の保育所に子どもを迎えに行って、一緒に帰宅する。

佐橋さんがヤクルトレディを始めたのは、子どもが1歳10カ月の頃だ。学生時代、就職活動はしたものの、大学卒業後すぐに出産をした佐橋さんには、社会人として働いた経験がなかった。それでもどうしても働きたい。だが、働いていないと保育園には預けられないし、子どもを預けなければ就職活動ができない。そんな中で見つけたのがヤクルトレディだ。

保育所が併設されているので、子どもを預けることについて心配はない。しかも未経験でもできる仕事だと書いてある。ただ、インターネット上には、ネガティブな書き込みも散見されたのが気になった。ちょうど中学時代の先輩がヤクルトレディとして働いていた。相談してみると、心配したようなことはないという。「あゆみには向いていると思うよ」とひと言。それで心が決まった。

併設の保育所は通常6~7人の子どもが在籍しているが、春休みや夏休みの期間になると幼稚園に通っている子どもが加わり、賑やかになる。子どもたちは毎日楽しそうに過ごしている。月にかかる保育料は5000~6000円(地域によって異なる)。認可保育園に比べても格段に安い。

子どもの病気などで急に休まなければならなくなったときは、同僚が担当先を代わりに回ってくれる。「急なお休みは申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、同僚のほとんどが子どもを持つママなのでお互いさま。逆に自分が同僚の担当分を回る日もよくあります」。訪問先が増えれば時間もかかるが、売り上げも増える。また、事前に休むことがわかっていれば、訪問予定日の前後に調整するなど、顧客とのコミュニケーションを通して自分でやりくりできる。

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。