よういち(32歳、仮名)が面談にやってきたのは、3カ月前のことだった。最初はまったく笑顔を見せず、苦渋の表情をしていた。聞けば、大きな失恋をした後なのだという。
恋愛経験ゼロ男性の「失恋」
「趣味のサークルで知り合った人なんですけど、何度か顔を合わせているうちに親しく話すようになったんです。それで食事に誘ってみたら、二つ返事でオーケーしてくれたので、てっきり僕に好意を持ってくれていると勘違いしてしまいました」
ある夜、2人は都内で食事をした。すっかり恋人気取りの会話をするようになっていたよういちとは反対に、相手の女性(30歳)は、段々と無口になっていった。そして、「電話をかけにいく」とバッグを持って中座すると、しばらく帰ってこなかった。よういちがLINEを入れると、「ごめんなさい。先に帰ります」と返信がきた。


















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