キャリアがうまくいかない時の「典型」5パターン キャリアアップの本質は「交渉力の向上」にある

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ここでいう交渉力とは、

● もっと給与を上げてほしい(それが無理であれば、もっと好条件の企業に転職する)
● リモートで働かせてほしい(それが無理であれば、リモート勤務可能な企業に転職する)
● ◯◯ができる部署に異動したい(それが無理であれば、◯◯ができる企業に転職する)

といった要求をしたときに(本当にこのような交渉を切り出すかどうかはともかく)相手が検討・了承してくれるかどうかであり、キャリアにおける交渉力を上げるには、自身の価値(専門性や実力)を高めて代えが利きづらい人になることが必要です。

フリーランスの方であれば、クライアントや仕事を選ぶ自由なども含まれるでしょう。

キャリアの人質

このように、所属組織内やクライアントへの交渉力が向上してこそのキャリアアップであり、「他の選択肢を自分で選べない」状態、例えば他社ではこれまでの自分の経験が通用せず条件アップの転職ができない状態や、独立という手段も選べないような状態であれば、いかに社内で役職が上がり給与の金額が増えたところで、キャリアアップと呼べるかどうかは疑問です。

定年まで自分の欲を押し殺して、組織内の論理に染まり、その中で給与と雇用を保証されていても、それは自分のキャリアを人質にとられている状態と言えるかもしれません(もちろん、その状態に満足していて、かつその状態が続く限りは問題ではありません)。

交渉力の向上とは、いわば「自由の獲得」です。

社会人初期の段階では実績や専門性が十分でなく、所属組織の指示に従って、時には我慢してストレスを抱えながら働くこともあります。

しかし、そこから徐々に脱却して自分にとって望ましい働き方で成果を出し、顧客や仕事や仲間やワークスタイルを選べるようになり、対価を得ていくことこそがキャリアアップと言えるのではないでしょうか。

攻めと守りのバランス

2、キャリアにおける「詰み」回避

「詰み」とは、将棋用語で「対局相手が何を指しても次に玉を取られる状態」、つまりは敗北が確定した状態を指します。日常でも、にっちもさっちもいかないような状態になったときに「このままだと詰む」「やばい、詰んだ」と使う人がいます。

人生やキャリアにおいても、この「詰み」を回避して常に活路がある状態にしておくことは必須であり、「攻め」だけではなく「守り」も意識しながらキャリアを重ねていくことが大切になります。

それでは、キャリアはどのようなときに詰みやすくなるのでしょうか。考えられるパターンを5つほどご紹介します。

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