「人生100年時代」「リスキリング」などの言葉を耳にする機会が増え、キャリア形成の重要性が高まっています。しかし、キャリアというものは曖昧で漠然としていて、しかも長期戦で先が見えにくく、考えることが億劫になりがちなものです。
『図解 「いいキャリア」の育て方 「5つの資」から考える人生戦略』は、リクルート、Amazon、LINEなどの企業で人事担当者・採用担当者として多くの人のキャリアに触れてきた青田努氏が、自分の現在地点やこれから得たいものなどを見つめ直し、自分が心から満足できるキャリアのつくりかたを紹介しています。
※本稿では同書より一部を抜粋し再構成のうえお届けします。
「5つの資」から考える人生戦略
キャリアは「①資格」→「②資源×③資質」→「④資本」→「⑤資産」というとらえ方をすることができます。多くの人にとって働く上での最終ゴールになりうる「⑤資産」。
これを手に入れるために、一般的にはそのスタート地点に経つための「①資格」を得るところからキャリアは始まります。そして、体力や時間など時限的なリソースである「②資源」に自分の「③資質」をかけ合わせながら仕事に取り組み、自分の強みである「④資本」に変換させていき、最終的に「⑤資産」を得るのです。
ここでは、「①資格」について解説します。
1つめの資は「資格」です。これはライセンスや検定のような意味での資格ではなく、自分がやりたいことへの挑戦権(=やりたいことに近づくための資格)を得るために必要なものとなります。わかりやすい具体的としては進学・就職・転職などです。
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