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キャリア・教育 #「いいキャリア」の育て方

「好きだから」とゲーム会社に就職した彼の過酷 好きの「カテゴリ」と「仕事内容」は分けて考える

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例えばドラゴンクエストというゲームを例にすると、魔法使いにとって「ちから」は克服しなくていい弱みに相当します。魔法使いは呪文を唱えることで価値を発揮することが仕事であり、「ちから」を活かした直接的な格闘は戦士や武闘家が行います。そのため魔法使いは「ちから」よりも、呪文の効果に影響を与える「かしこさ」のほうが何倍も重要になります。

多くの場合、仕事はチームで行うので、それぞれの得意分野を持ち寄って自分の得意分野で価値を発揮できれば良く、苦手なことはチームメンバー同士で相互にカバーします。そのため、魔法使いが「ちから」をアップさせてもバリューアップにはつながりません。

強みを活かす上での阻害要因となっている弱みを克服

それでは、魔法使いは「かしこさ」だけを伸ばせばいいのでしょうか?

やはり克服しなければならないものもあります。それは「最大HP」です。HP(ヒットポイント)とは生命力のようなもので、戦闘でダメージを負ってHPが0になると戦闘不能になってしまい、呪文を唱えて貢献することもできなくなります。

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ゲームでは、魔法使いのHPは他の職業と比較すると最低水準に設定されていることが多く、プレイヤーは最大HPをアップさせるアイテムを魔法使いに使用して、行動不能になる確率を減らして価値発揮できる時間を増やしていきます。

つまり、克服すべき弱みは、弱みの中でも「強みを活かす上での阻害要因となっているもの」を指します。

これは現実世界であれば「信頼」と「語学力」などがわかりやすい例として当てはまるでしょうか。

「あの人の◯◯な部分は高く評価できるけど、周囲とのコミュニケーションが高圧的で自分勝手なところがあって信頼が不足しているので、今よりも責任のある仕事を任せられない」というケースや、「仕事はできる人だけど、海外の仕事は語学力が不足していて、やらせられない」というケースです。

これらはキャリア上のボトルネック(全体の能力や成果に影響する要因)となりやすいのですが、改善できればキャリア全体の底上げにつながります。

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