「好きだから」とゲーム会社に就職した彼の過酷 好きの「カテゴリ」と「仕事内容」は分けて考える

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資質というのは挙げていけばキリがないのですが、ここではキャリアに影響を与えやすい以下の4点を扱います。

1. 好き嫌い:何が好きで、何が嫌いか
2. 得手不得手:何が得意で、何が不得意か
3. 原動力:何によってエネルギーが引き出されるか
4. 勇気:物事に取り組んでいく上での強さ、成長に影響を与える強さ

資質を活かせない仕事や働き方や環境は、頑張っているのに成果が出なかったり、消耗したりしてしまうことにもつながりかねません。

自分の持ち味を活かしながら資本への変換効率を高めて、満足度の高いキャリアを歩んでいきましょう。

「カテゴリ」と「仕事内容」は分けて考える

1. 好き嫌い

資質の1つめは「好き嫌い」です。キャリアのために費やす時間や体力は限られた資源ですので、その対象はできれば「好き」なことに使いたいのではないでしょうか。

ただし、この「好き」というのは直感的なもので心が高揚しやすいだけに、一歩引いて冷静に考えてみる必要があります。

「旅行が好き」「アニメが好き」「美味しいものが好き」など、誰しも自分の好きなものがあるかと思います。「旅行が好きだから旅行代理店に就職したい」と考える人もいるでしょう。

ただし、ここで注意したいのは「カテゴリとしての好き」と、「仕事内容としての好き」は一致しないことがあるということです。これらを混同しないことが重要になります。「自分は旅行(カテゴリ)が好きだけど、ツアーコンダクター(仕事内容)という仕事や役割が好きとも限らない」ということは往々にしてあります。

仕事を探したり選んだりしているときは、その好きなものへの思いが強いばかりに冷静に考えられないことがあります。それならまだしも、何年か仕事をして初めて「実は仕事を楽しめていない自分」に気づくこともあるかもしれません。そのような状況はやはり避けたいものです。

かくいう私も新卒の就職時は「ゲームが好きだからゲーム業界に就職」したことがあります。

1983年に任天堂からファミリーコンピュータが発売され、日本でゲーム業界が成長していく様子を子どもの頃から見ていた自分にとっては、自分が好きなゲームをつくっていた会社に入社することは念願でした。

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