若者世代をディスる「トランプ2.0」人気の正体 米共和党大統領候補の急上昇株を支持する人々

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共和党の大統領候補として急激に支持率を高めているビベック・ラマスワミ(Rachel Mummey/The New York Times)

世論調査の支持率で順位を上げ、先日行われた共和党大統領候補者による1回目のテレビ討論会で勢いに乗ったビベック・ラマスワミは8月下旬、トレードマークの笑顔とアメリカの若者を苦しめている要因に関する真っ暗な世代分析を引っさげてアイオワ州中央部を遊説していた。

「アメリカ例外主義」からかけ離れた主張

政治の世界に足を踏み入れたばかりの起業家ラマスワミがアイオワ州ペラに集まった、あふれんばかりの聴衆に語ったのは次のような言葉だ。ラマスワミもその1人であるミレニアル世代は「信仰、愛国心、勤勉さ、家族」という偉大なアメリカを形作った拠り所を奪われ、「目的、意味、アイデンティティーを渇望し」、人種、ジェンダー、セクシュアリティー、気候変動対策活動といったカルトを次から次へとさまよっている。政府は「組織ぐるみで私たちにウソをついている」。

アイオワ州インディアノーラでの別の集会ではこうも述べた。同盟関係を深めるロシアと中国に抹殺されて「アメリカ合衆国が消滅する危険はゼロではない」。

アメリカの若者は「心の中にブラックホールを抱えている」というのが、ラマスワミの結論だ。

ロナルド・レーガンの「丘の上の輝く町」やビル・クリントンの「21世紀への架け橋」、あるいは2024年大統領選挙のライバルたちも含め、多くの者が数えきれないほど口にし、何十年にわたってアメリカの政治を元気づけてきた「アメリカ例外主義」からはかけ離れた主張である。

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