職場の「気になる彼女」を見事射止めた男性の作戦 残業後の深夜も、"対戦"しながら会話を重ね…

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趣味でも仕事でも「自分の想像を超えてくるもの」が好きだという修さん。映画作品などでも「こうなるのかな?」という予想を「そういう展開か! すごーい!!」と感動すると好きになっているらしい。言葉遣いも含めて、女子力が高めの男性である。

職場恋愛は嫌だった美里さんだが…

一方の美里さんは結婚願望は薄かったものの25歳ぐらいから「子どもが欲しい」という気持ちが急に高まったと振り返る。同い年の恋人からは「結婚は30歳まで待ってほしい」と言われ、即座に別れを決意。決断力に長けた女性だ。なお、職場恋愛は嫌だったと語る。

「同じチーム内の男女が付き合ったり別れたりに巻き込まれたことがあるからです。仕事は大事なので、恋愛関係での面倒は避けたいと思っていました」

この理由で修さんからのアプローチも最初は断ったという美里さん。ただし、「お試しでもいいから」と粘る修さんに好意を覚えていたのは否めない。一緒に仕事をしていただけでなく、オンラインゲームをしながら会話を重ねていたからだ。

「Nintendo Switch『スプラトゥーン2』というゲームです。私は1もやったことはなかったのですが、友だちに勧められて気になっていました」

スプラトゥーンの先輩でもあった修さんはこのチャンスを見逃さず、他の同僚も誘って4人でチームを作り、見知らぬチームとのオンラインでの対戦を楽しんだ。ボイスチャットでおしゃべりしながら戦うことが普通らしい。

「オンラインだから、男女を意識しすぎずに夫(修さん)と交流できたのは確かです。翌日が休みであれば、残業後の深夜でもゲームをしながら話すこともありました」

2人の出会いの場でもあったプロジェクトの終了後、修さんと美里さんは2人きりで飲みに行った。何事もなく解散して、それぞれの家に帰ってからも一緒に『スプラトゥーン2』を楽しみ、終わってからもボイスチャットで雑談。そのときに美里さんが「お勧めのマッチングアプリを教えてほしい」と言い出した。結婚に向けた出会いを求めていたものの、アプリには危険も多いと聞いたことがあるからだ。

すでに美里さんへの気持ちが高まっていた修さんは美里さんが結婚相手に求める条件を聞いた。親とは同居しないこと、非喫煙者であること、などの一般的なものだった。修さんはすかさず立候補。その熱意に押された美里さんは、交際について職場の人には言わないことを条件に「お試しの交際」を受け入れる。

お試し期間は3カ月ほどだった。その間にお互いの根本的な価値観についてチェックをし合い、問題なければ結婚する。ズルズルと付き合ったりはしない。すべて美里さん主導でチェック作業を進めた。美里さんには「子どもは2人以上欲しい」の他、親との関係性で譲れない希望があった。

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