医師が教える「認知症予防へやめるべき食習慣」6つ 身近な食べものが認知症リスクを高めることも

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このように、疾患のリスクがあることは明らかですが、あくまでも、食べすぎないということが大切です。

加工肉を食べるときには、カリウムを含む野菜や果物、海藻類、豆類などを取り入れた食事にしましょう。カリウムには過剰な塩分を身体の外に排出する作用があるためです。

また、加工肉を食べた次の日は魚にしたり、大豆製品などの植物性たんぱく質を含むものを食べたりして、脂質の少ないたんぱく質をとり、バランスのよい食事をするように工夫しましょう。

⑥ラーメンのスープを飲むのをやめる

日本の国民食ともいえる存在になった「ラーメン」ですが、認知症予防の観点からすると食べないほうがよい料理です。

『認知症になる48の悪い習慣 ぼけずに楽しく長生きする方法』(ワニブックス)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

頭のなかでラーメンを思い浮かべてみてください。味の濃いスープのなかに、ゆでた麺が入っていて、その上にチャーシューやたまご、味つけされた野菜が乗っている──そのようなものを想像した人が多いのではないでしょうか。

まず、味の濃いスープは塩分濃度が高いです。そして麺は精製度の高い小麦でつくられているため糖質が多く、またラーメンの上のチャーシューには脂がのっているので脂肪が多いです。このように考えると、ラーメンは、認知症の発症リスクを高める成分の宝庫といえます。

このように考えると、スープを飲み干すのも避けたいところです。ラーメンを食べるのであれば、スープは飲み干さないようにしましょう。

また、スープはラーメンに限らず、そばやうどんの出汁も同様です。基本的には、「しょっぱそうだな」と思うものは避けたほうがよいでしょう。

岩瀬 利郎 精神科医、博士(医学)

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いわせ としお / Toshio Iwase

東京国際大学医療健康学部准教授/日本医療科学大学兼任教授。埼玉石心会病院精神科部長、武蔵の森病院院長、東京国際大学人間社会学部専任教授、同大学教育研究推進機構専任教授を経て現職。精神科専門医、睡眠専門医、臨床心理士・公認心理師。著書に「心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版」、「心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版」(ともに共著、翔泳社)など。メディア出演に、テレビ東京「主治医が見つかる診療所〜寝起きの悪い人と寝起きのいい人の体は何が違うの〜」、 NHK BS プレミアム「偉人たちの健康診断〜徳川家康 老眼知らずの秘密〜」など。

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