医師が教える「認知症予防へやめるべき食習慣」6つ 身近な食べものが認知症リスクを高めることも

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しかし、バターは動物性の脂肪、すなわち飽和脂肪酸であり、飽和脂肪酸は脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めるともいわれています。

牛肉や豚肉についている脂肪を思い浮かべてください。 常温でも白く固まっていますよね。常温で固まる動物性の油は当然、体内に入ったときにも血管に詰まりやすいです。

そのため、パンに何か塗って食べたいのであれば、オリーブオイルやアボカドオイル、ココナッツオイルなどの植物油がおすすめです。ちなみに、ジャムは果物を砂糖で煮詰めたものなので糖質が多く、体によいとはいえません。

③白米を食べるのをやめる

食後の血糖値やインスリンを大幅に上昇させる食品は、肥満症や糖尿病などの生活習慣病や心臓疾患の発症リスクを高めると考えられています。日本人が主食としている白米も、食後の血糖値を上昇させる食べ物です。

ごはんやパンなど炭水化物が多く含まれる食べ物が口から入ると、食道を通り、胃や十二指腸で消化され、小腸から吸収されます。吸収された糖分はブドウ糖などとして血液中に取り込まれます。血糖値が上がるのはこのときです。

血液中のブドウ糖が増えると膵臓からインスリンが分泌され、インスリンが全身の細胞に作用して、ブドウ糖は肝臓や筋肉、脂肪組織などの細胞に取り込まれます。すると、血糖値は食事前の値まで下がる、というメカニズムになっています。

肥満やインスリンの低下により体内でうまく血糖の処理ができなくなると、血糖値が下がらなくなります。その状態が慢性的に続くのが、糖尿病です。そのため、糖尿病予防には、血糖値が食後急激に上がらない食品をとることが大切なのです。

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