医師が教える「認知症予防へやめるべき食習慣」6つ 身近な食べものが認知症リスクを高めることも

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また、コーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸やそれから生成されるカフェ酸も豊富に含まれています。クロロゲン酸には抗酸化作用があるので、私たちの体を酸化から防御してくれます。体が酸化すると、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などを引き起こすので、抗酸化作用がある成分は積極的にとっていきたいものです。

そのため、コーヒーが好きな人は日中に飲み、夜に飲むのは控えるとよいでしょう。カフェインは摂取後3〜10時間経っても半分は体内に残るので、少なくとも就寝時間の5時間前から、できれば15時以降は飲まないのが理想です。

②パンにマーガリンを塗るのをやめる

植物油を主原料とするマーガリンには、トランス脂肪酸が多く含まれています。トランス脂肪酸とは、人工油脂をつくる際に大量に発生する成分のこと。常温では液体の植物性脂を、化学処理して固体化したり酸化しにくい性質に変えたりするときにトランス脂肪酸が発生します。

このトランス脂肪酸を摂取すると、主に心臓に蓄積されて心臓病のリスクを高めるだけでなく、認知症のリスクも上昇する可能性があるといわれています。

1961年から九州大学と福岡県久山町が共同で行っている認知症の研究、通称「久山町研究」によると、血液中のトランス脂肪酸の濃度が上昇すると、アルツハイマー型をはじめとした認知症の発症リスクが最大で16倍上昇すると考えられています。

パンにはマーガリンを塗るのではなく、バターを塗るとよいでしょう。バターのトランス脂肪酸含有量はマーガリンの約4分の1となっています。

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