月7冊の読書ができる人が圧倒的に突き抜ける訳 日本人の平均は月1冊、半数近くは本を読まない

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さて、質問です。なぜ鉄人たちは、「たったの60分」で、審査員をうならせる素晴らしい料理を作ることができたのでしょうか?

1つには、もちろん料理人の腕があります。そしてもう1つは、新鮮で質の良い肉、魚介、野菜が、既にキッチンスタジアムに並んでいたからです。当然ではありますが、キッチンスタジアムに食材が並んでいなければ、「買い出し」から始めなければいけないので、60分で料理を完成させることはまず不可能です。

ここで話を戻しましょう。あなたは上司から急に「この書類、明日までにまとめてくれる人はいないか?」と言われる。でもその書類をまとめるには、関連資料や関連書籍を調べて読み込む必要があります。上司に言われてから、必要な資料や情報を集める。足りない分は関連書籍を注文する。そんなことをしていては、明日の締め切りに間に合うはずがありません。

いざというときの知識・情報が「本」にある

つまりあなたの頭の中には、普段からいわば「キッチンスタジアム」を作っておかなくてはならないということです。そこには自分の仕事や専門に関する大量の知識・情報がわかりやすく整理されて、陳列されている……。この知識・情報をもたらしてくれるのが、まさに「本」なのです。

読書によって頭の中に「キッチンスタジアム」を事前に作っておけば、「明日までに資料をまとめてくれ」と急に言われても焦る必要はありません。頭の中から取り出すだけなので、1秒もあれば「高級食材」も「新鮮な魚介」も用意できる。その「上質な食材」を使って、すぐに調理にとりかかることができるのです。つまり、開始のドラが鳴った直後から「資料をまとめる」というアウトプットの作業に集中できるということ。

ここで頭の中にキッチンスタジアムがない人は、仕事を依頼されてから、資料や本を集めて、そこから読み始める。開始のドラが鳴ってからインプットを始めるわけですから、実際に「資料を作る」ためのアウトプット時間はわずかしか残りません。

要領良く仕事をこなしている「できる奴」というのは、日頃から読書をして、頭の中に「キッチンスタジアム」を構築している。だから、急な仕事の依頼にも対応できる、「準備」ができているのです。

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