「ハンバーガー」が夏バテの原因となる医学的根拠 活力ある腎臓を保つには「スクワット」も有効

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アメリカ腎臓学会の学会誌に発表された研究によると、内臓脂肪型肥満の人はそうでない人に比べ、腎臓の機能が低下して血圧が高めであり、年齢が進むと慢性腎臓病を発症するリスクが高い傾向があるとのことです。

理由としては、メタボによる高血糖が考えられます。

血糖値が高いと血管の炎症の原因となり、進行すれば血管の詰まりを誘発します。当然、「毛細血管のカタマリ」といっても過言ではない腎臓にも悪い影響しか与えません。

健康診断でメタボと診断されたり、おなか回りが気になったりする人は、食べすぎ・飲みすぎはないか、普段の生活を見直してみましょう。「そんなにたくさん食べていない」のにメタボ気味の人は、炭水化物を過剰に摂取していないか、注意してチェックしてみてください。

喫煙は血管を収縮させて、腎臓の血流量を減らします。さらに、活性酸素を発生させるため、酸化が進み、腎臓の毛細血管にダメージを与えます。

タバコの本数が増えるほど、腎機能障害は進みます。1日に20本以上吸っている人は、吸わない人に比べて末期腎不全に至る率が2.3倍というデータがあります。

また、禁煙で慢性腎臓病の進行を抑えることができるという報告もあります。

筋力アップは夏バテ対策としても効果的

意外な話ですが、活力ある腎臓を保つには「筋肉」も重要です。

筋肉の増加が腎臓を保護することは「筋腎連関」と呼ばれており、有酸素運動や適度な筋力トレーニングが、患者さんに推奨されています。

運動によって全身の血流が促進されると、内臓脂肪の減少や、血圧・血糖値の調整にもつながります。

筋力トレーニングについては、無理なく下半身の筋肉を鍛えられる方法がお勧めです。

体の中でも、お尻や太ももなどには大きな筋肉があります。そのため、下半身を鍛えると、効率よく筋肉量が増やせるのです。

また、ふくらはぎの筋肉は、血液を心臓に押し戻すポンプの働きをしています。ふくらはぎの筋肉が収縮することで、中を通っている静脈がギューッと圧迫され、重力に逆らう形で血液が上がっていきます。

「足は第二の心臓」といわれていますが、この「足」が指しているのが、ふくらはぎなのです。

お尻や太ももを鍛えるにはスクワット、ふくらはぎを鍛えるにはかかとの上げ下げが効果的です。1日4~5回を1セット以上、余裕のある時間に行うことをお勧めします。

ただ、筋力が衰えている人はフラつくと危ないので、最初はイスの背などにつかまって行ったほうがいいでしょう。

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