信頼される「CSR企業ランキング」トップ500社 富士フイルムホールディングスが6年ぶり1位

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今回、上位で大きく順位を上げたのは62位→9位のNTTデータグループ、118位→38位の日本郵政(552.3)、131位→72位のAGC(538.6)など。

NTTデータグループは、環境負荷の低いハードウェアベンダからの調達を推奨する独自ルールを制定し、グループ全体に展開。日本郵政は、内部通報・告発件数など情報開示が進み、順位を上げた。AGCは、有給休暇取得率が95%に達するなど、人材活用面の評価が上昇した。

ランキング全体で最も順位を上げた企業

本ランキング全体で最も順位を上げたのは768位→431位トーヨーカネツ(451.5)。女性管理職比率や男性育児休業取得率の上昇など個別の取り組みが数字に表れたほか、情報開示が大幅に進み、大きく順位を上げた。
同社を含め、200位以上順位を上げたのは、172位バンダイナムコホールディングス(510.9)、327位山九(476.2)、328位パーソルホールディングス(475.7)、378位クレハ(464.2)、452位三洋貿易(446.8)の6社だった。

CSR企業ランキングは、財務をベースに企業の幅広いCSR活動を評価している。そのため、偏りなくCSR活動を推進している企業が上位になる。

近年、とくに上場企業を中心に、企業はさまざまなステークホルダーから広範なサステナビリティ関連の取り組みが求められている。本ランキングは、そうした要請に応えている「信頼できる会社」を見つける指標として引き続き有用だろう。なお、最新情報は『CSR企業総覧』2024年版(2023年12月発売予定)に掲載予定だ。

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