信頼される「CSR企業ランキング」トップ500社 富士フイルムホールディングスが6年ぶり1位

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環境面も先進的だ。グループ会社では、使用済み複合機などの再資源化のほか、太陽光発電パネルの設置による全使用電力の再生可能エネルギーへの切り替えを実施。グループ全体でも、2030年度までに購入電力の50%を再生可能エネルギー由来に、2040年度までに自社利用のエネルギーすべてでCO2排出量ゼロを目指す野心的な取り組みを進めている。

そのほか、社会課題解決への取り組みとして、ケニアで超音波画像診断装置による妊産婦死亡率低減にも取り組む。健康診断が普及していないインドでは、がんなどの早期発見・治療のため健診センターを開設した。

雇用面では、育児・介護離職率ゼロを目指し、取り組みを進める。産休・育休復帰時の本人・上司・人事による三者面談、失効有給休暇を介護目的で取得可能といった各種制度を整える。女性管理職・部長職比率の低さなど課題はあるものの、働きやすい職場を実現しつつある。

2位は日本電信電話(NTT)

2位は昨年トップの日本電信電話(NTT)で572.9点。人材活用12位(95.2)、環境1位(100)、企業統治+社会性1位(100)はトップクラスだが、財務が76位(277.7)でトップには及ばなかった。

グループ会社で、データセンター利用者を対象とした再生可能エネルギーが選択可能な電力メニューサービスを提供し、顧客の多様な脱炭素化の要望に対応する。ロボットやICTを活用して超省力・高品質生産を実現するスマート農業推進など、社会課題解決と事業の両立を積極的に進めている。

人材活用面のレベルも高い。女性管理職比率15.6%、有給休暇取得率91.0%、障害者雇用率2.8%、最大1年6カ月まで取得可能な介護休業など高い数値や制度が並ぶ。

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