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社員だから気づく、企業が危機に陥る思わぬ予感 経営者は過去の成功体験からサインを見逃す

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不気味なまでに、そのころの彼女にとって服装の果たすべきジョブは、今や簡単にテクノロジーに取って代わられているのだ。10代の若者と彼らのファッションや購入体験との関係性の劇的な変化を示していた微かなシグナルは、2014年には、すでに弱いものではなくなっていた。

実のところ『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が分析結果を発表したときには、すでに大きな転換が訪れていたのは明白だった。さらに、『ニューヨーク・タイムズ』紙に2014年に掲載された記事『プレッピー(名門私立校風の服装)より、もっと今とつながるほうが大切』には、若年層向けのどの小売業者をも恐怖に陥れかねない(若者たちの)態度が報じられている。

洋服よりテクノロジーに魅力を感じる

「洋服は、私にとってそんなに重要なことじゃない」とオリビア・ダミーコ(ニューヨーク出身、16歳)は言った。彼女が姉妹と友人と一緒にホリスターで買い物をしていたときのことだ。「ほとんどブランド品は買わない。たまたま今日はドクターマーチンのフェイクブーツを買ったけど、本当にそういうものにこだわっていないから」。

おそらく彼女はテクノロジーにもっとお金を使うのだろう。なぜなら、誰かと「つながっている」のが好きだとも言っていたからだ。ある(フラストレーション気味の)小売りアナリストは、最新のファッションの動向について10代の若者を相手に何とか会話をしようとした体験を、このように説明した。

「こっちは、次にどんなのが流行するかを話してくれるように仕向けるんだけどね。どんな服を買うと気分が盛り上がるのか、とか。でもいつだって会話は新しいiPhoneがどうのこうのってことに戻ってしまうんだ。クロップトップのことを話題にしたらわりと乗ってきたり、ハイウエストのことにもちょっと反応が返ってきたよ。だけどやっぱり会話は元に戻っちゃうんだ」

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