社員だから気づく、企業が危機に陥る思わぬ予感 経営者は過去の成功体験からサインを見逃す

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◆ 私は自社の製品やサービスを購入しない。
◆ わが社は他社と同じかそれ以上の投資をしているのに、利益も成長も不十分だ。
◆ 顧客は、より安くてシンプルな「そこそこの」ソリューションを見つけている。
◆ 予想もしなかったところからライバルが現れている。
◆ 顧客は、もはやわが社が提供するものにワクワクしなくなっている。
◆ わが社は、こちらが雇いたいと思う人材からもっとも働きたい会社と見なされていない。
◆ わが社で最高の人材が何名か退職した。
◆ わが社の株価は、いつまでたっても割安だ。
◆ 技術系社員(科学者やエンジニアなど)が、新技術によってわが社の事業が変わると予測している。
◆ われわれはヘッドハンターのターゲットになっていない。
◆ 成長軌道が、鈍化したり反転したりしている。
◆ 過去2年間に、市場に投入できたイノベーションがほとんどない。
◆ 会社が福利厚生を削減したり、リスクを従業員に転嫁したりするようになっている。
◆ 経営陣は、今後入ってくるかもしれない悪い知らせの重要性を否定している。

これらの「予兆」が見られたら要注意だ。すでにあなたの会社は取り返しのつかないタイミングにさしかかっているかもしれない。

あなたの企業では、「価値のあるプロダクトやサービスを市場に出すためにおこなう、ひとまとまりの事業活動」がつぶさに検討されているだろうか。

戦略上のアイデアの多くが、こうしたことの理解から導き出されている。ビジネスに重要な影響をもたらすかもしれないさまざまな可能性に、あなた自身の目を向けさせるのが目的だ──今はまだ視界から外れたところにあるとしても。

混乱するアメリカのアパレル業界の例

異常なまでに他者とつながろうとする「ハイパー・ソーシャル」(過度に社交的)なこの時代に、ティーンエイジャーたちはデジタル世界で互いにつながり合うことに熱心なあまり、もはやそれ以外の活動に夢中になることはないようだ。

実のところ、心理学者や観察者、それにマーケティング担当者は、このデジタル機器に没頭する姿を「依存症」の表れと見ている。

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