結果を残す人残せない人の勉強法「超根本的」な差 できる人は「自分に合った努力」をしている
そのことについて著者が明かしている答えは、当たり前のようであり、やや意外でもある。多くの人が、自室ではなくリビングや廊下で勉強するという選択をしていたというのである。
理由はいたってシンプルで、つまり自室には「休む場所」というイメージがまとわりついており、すぐに「休むルーティン」ができてしまうから。長い時間をかけて培ってきたそのようなルーティンは、東大生にとっても壊しにくいものなのかもしれない。
実際、東大生に話を聞いてみると、すぐ横で親や兄弟姉妹がなにか違うことをしているリビングで勉強していたという人はとても多いのだそうだ。そこには自分以外の誰かから見られているという緊張感もあるだけに、「集中しなくては……」という思いがことさら強くなるのだろう。
また、本来は通路でしかない廊下で勉強するとしたら、その環境自体が新鮮さを与えてくれるに違いない。そう考えてみると、リビングや廊下のような環境で勉強する習慣をつけることは意外に楽で、そして効果的なのかもしれないということがわかる。
立って勉強する
ただし、なかには「自室しか勉強できる環境がない」という方もいらっしゃるはずだ。では、そんなときにはどうしたらいいのだろうか?
この問題に関しても、著者はまた意外な提案をしている。自室でしか勉強できない場合は、「立ってやる」のがおすすめだというのだ。
決して冗談ではない。椅子に座ったり、あるいはベッドに横になりながら勉強している場合、「そのまま、いつの間にか寝落ちしていた」というようなことも十分に考えられる。というよりも、よくある話だともいえそうだ。ただし、当然のことながらそれは最悪のパターンである。だからこそ、いっそ立ったまま勉強しようと著者は訴えているのである。
しかし、いざやってみようとすればなかなか難しいものではある。なぜなら多くの人は、「立ってなにかをするルーティン」など持ち合わせていないはずだからだ。やりなれない以上は、気恥ずかしさもあるかもしれない。
このように、「嫌い×苦手」な勉強は場所や姿勢を変えて、そこでの作業をルーティン化するというのがおすすめの方法です。(71ページより)
つまり大切なのは、自分のなかにこびりついている“常識”や“前例”を取り去り、そうしてできた隙間に新たな考え方を吹き込んでみることなのだろう。それを新たなルーティンとして身につけることができれば、おのずと勉強もはかどるようになるということだ。
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