結果を残す人残せない人の勉強法「超根本的」な差 できる人は「自分に合った努力」をしている

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だが気になるのは、上記の「自分に合った勉強法」という部分ではないだろうか? なにしろ嫌いな勉強を無理して好きになる必要はなく、嫌いなら、「嫌いなりの努力の仕方」をすればいいと断言しているのである。時間がない人には、「時間のない人なりの勉強の仕方」があるのだとも。

勉強法が先にあって、その勉強法に合わせて自分を変える必要は、ありません。
自分が先にあって、自分に合わせた勉強法をオーダーメイドでつくっていくほうが、圧倒的に効果があるのです。
どんな人でも、勉強「以前」の準備で努力の仕方を変えることによって、結果を出すことができるようになるのです。(「はじめに」より)
『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

そうした考え方を軸とした本書では、自分の強みと弱みを正しく理解し、それぞれについて「結果の出る努力」がわかる方法論を紹介している。勉強「以前」に、「自分がどのように努力すれば結果が出るのか」を整理すれば、結果につながりやすいという考え方だ。

そうすることによって、自分が勉強すべき内容を「好き×得意」「好き×苦手」「嫌い×得意」「嫌い×苦手」の4つに分類して可視化することが重要だというのである。

マトリクスを活用したその具体的なメソッドに関しては本文を参照していただきたいが、ここではそのなかから、最大の難敵ともいえる「嫌い×苦手」の勉強法に焦点を当ててみたい。

歯を磨くように勉強する?

いうまでもなく、「嫌い」で「苦手」な勉強は「やりたくない」部類に入るはずだ。「好き」なものならともかく、「嫌い」で「苦手」なのだとしたら「やろう」という気になること自体が最大の壁になる。要するにモチベーションが上がらないわけだ。

とはいえ、勉強することを避けられない状況だってある。では、どうしたらいいのか? 著者によれば、この「嫌い×苦手」の領域に収まる分野の勉強を始める前にまずすべきなのは「習慣化(ルーティン)」なのだそうだ。

(漫画:©︎三田紀房/コルク、書籍『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』より引用)

この漫画にある「歯を磨くように」という表現、これこそが「嫌い×苦手」なことで結果を出そうとするときにもっとも重要な考え方だというのである。いわば歯磨きのように、「とにかく、それをしないと気持ち悪い」と感じるくらいまで“するべきこと”(つまり勉強)を身体に染みつけて習慣化するということだ。

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