「人」や「場所」に自然に抱く期待は、本人は「間違っていないもの」「“常識”であり“普通”のこと」と考えてしまいがちです。
でも、実はその内容が現実的には無理なものだったり、特殊なものだったり、レベルが高すぎたりすることもあるのです。
その期待値の高さゆえに、日々のイライラ&モヤモヤを増やしてしまっているのも実はよくある話。そして、その事実に人はなかなか気づくことができません。「保育園」「幼稚園」「学校」「塾」「習い事」の関係者にモヤモヤを抱くときも、「役割期待のズレ」をいったん意識してみるのは、かなり大事な気がしました。忘れてはいけないキーワードは「相手も人間」ということです。
ただし、期待値を下げ続けるにも限度が
さて、「期待値を下げることで、イライラ&モヤモヤは減る」というのは、多くの人に納得してもらえるところだと思います。
ただ、だからといって、期待をどこまでもどこまでも下げればOKというわけでもない、とも感じます。
たまに「パートナーに期待なんてしないほうがいい。裏切られて傷ついたり疲れるだけだから」という発言を聞くことがあります。その言葉を生み出した「積み重なった長年の大量の傷つき」はすごく理解できる一方で、そのパートナーが「どの分野に関してもまったく何の期待もできない」「対話もできない(役割期待のズレの修正もできない)」相手だという場合は、一生一緒にいる必要があるのか、は考えたほうがいいとも思うのです。期待値ゼロのパートナーと長く暮らすのはとても悲しい気がするからです。
これは「保育園」「幼稚園」「学校」「塾」「習い事」に関しても同じです。どの部分においても何1つ期待ができないなら、それは自分たち家族にとって必要のない場所で、違う場所を選んだほうがいいこともあるからです。
とにかく、
② 必要であればズレを“修正”する
③ まったく何の期待も持つことができない人や場所とは、うまく距離をとって離れる
は、日々のイライラ&モヤモヤを減らす大事なプロセスで、ストレスがたまりがちな育児生活ではとくに大事だなと思ったのでした。
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