「長いお箸ほどご飯がおいしい」驚きの実験結果 お箸以外の食器の場合は、どうなるのか??

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台湾にある明新科技大学のフン・ミン・リンは、「お箸の長さって、味の評価に影響するのかなあ?」ということに疑問を持ちました。素朴な疑問ですが、他の科学者によって、これまでしっかりと検証されたことのないテーマでもありました。

そこでリンは、23センチの長いお箸と19センチの短いお箸を用意し、それぞれのお箸で80グラムの炊いたお米を試食して、そのおいしさを評価してもらう、という実験をしてみたのです。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

長いお箸
グラフ(本書より引用)

すると、グラフのような結果になりました。数値は5点に近いほど、「おいしい」と感じられたことを示します。

もちろん、長いお箸を使った条件だけ、高級なお米だったとか、高級な炊飯器で炊いたとか、そういうわけではありません。まったく同じ品質のお米です。それにもかかわらず、長いお箸を使うと、お米がおいしく感じられました。

なんとも不思議な現象ですが、食事をするときには、できるだけ長いお箸を使うようにするといいですね。それだけでおいしさがぐんと上がるのですから。

高級なお皿で食事をしたり、高級なグラスでお酒を飲んだりすると、味の評価も変わってくるという研究はありますが、実は、お箸の長さでも私たちの感じる味の評価は変わってくるのですね。

食器を小さなものに変えると…

では、お箸以外の食器ならどうでしょうか。ところ変わって、アメリカで行われたダイエットにまつわる心理学的な実験をご紹介しましょう。

これまで、いろいろなダイエット法が世間に紹介されては消えていきました。リンゴだけを食べる、糖質制限、有酸素運動の推奨など、まさに百花繚乱です。

それだけダイエットを成功させることが難しいという証拠でもあるのですが、心理学を使ったダイエット法は、他のダイエットとちょっと違い、食べ物にこだわったり、運動にこだわったりはしません。

こだわるのは、食器のほう。ダイエットをするのなら、まずはいつも使っている茶碗やお皿を小さなものにしましょう。スプーンも、なんでも小さなものに変えるのです。やることは以上。あとは、自然に体重が減っていくのを待つだけです。

「そんなことで効果があるのかな……」と思われるかもしれませんが、もちろん効果は抜群。それは次の実験で確認されました。

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