「長いお箸ほどご飯がおいしい」驚きの実験結果 お箸以外の食器の場合は、どうなるのか??

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アメリカ・ペンシルバニア大学のアンドリュー・ゲイアーは、粒チョコレートをたっぷり入れたボウルを用意し、かたわらにスプーンを置いて、「好きなだけお召し上がりください」と掲示しました。

ただし、スプーンは2種類のサイズがあり、小さなスプーンと、その4倍の大きさのスプーンがありました。すると、大きなスプーンで好きなだけ食べてもらったときには、粒チョコレートの減り具合が2倍になったのです。

大きなスプーンや、大きなどんぶりで食事をすると、どうしても食べる量が増えてしまいます。その点、小さな食器でなら、無意識のうちに食べる量を減らすことができるのです。

ダイエットを成功させるには…

ダイエット成功のコツは、できるだけ苦しまずに続けることですが、食器の大きさを変えるだけなら、そんなに苦しまずにすみます。もし現在、大きな食器を使っているのなら、いきなり小さな食器に変えるのではなく、数か月ごとに、ひとまわりずつ小さな食器に変えていくのもいいですね。

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アメリカ人は、肥満に悩んでいます。統計では、なんと31.9%が「肥満」で、35.2%が「過体重」。「標準」は31.0%で、「やせ」はわずかに1.8%。なぜこんなに太っている人が多いのでしょうか。

その理由は、販売されている食品がものすごく大きいから。日本人がアメリカに行ってレストランで注文すると、その量やサイズの大きさに面食らうはずです。アメリカでは、すべてがビッグサイズなので、どうしても太ってしまうのです。あまり苦しまずにダイエットしたいなら、まずは食器の大きさから変えてみましょう。

内藤 誼人 心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長

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ないとう よしひと / Yoshihito Naito

慶応義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。趣味は釣りとガーデニング。著書に『世界最先端の研究が教えるすごい心理学』(総合法令出版)、『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『図解 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本』(明日香出版社)など多数。その数は200冊を超える。

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