フレッシュネスバーガー「460円朝セット」に驚く朝 味への誠実な姿勢と、同時に感じた不器用さ

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オレンジピールが練り込まれたふんわりしっとりなパウンド生地は、柑橘の爽やかさと、オレンジの皮独特のほろ苦さがアクセント。洋菓子店で箱詰めで販売している、ギフトセットに入っているような、上品で洒落た味のパウンドケーキでした。

味への誠実な姿勢と同時に感じた不器用さ

今回利用したのは、43階建て高層オフィスビルのフードコート内にある店舗で、広々とした店内に、ゆったりと客席が配置されています。平日の朝8時のオープン直後に入店し、1時間ほど滞在しました。他の店舗はまだオープンしておらず、フロア全体がひっそりしています。

ランチタイムに来ると、いつも行列ができている繁盛店なのに、モーニングの利用客はごくわずか。1時間で10人ほどしかいませんでした。利用客は常連ばかりのようで、朝食を食べ終わると慣れた様子でノートパソコンを開き、思い思いの時間を過ごしています。

フレッシュネスバーガーには、ベーカリーコーナーが併設された店舗や、クレープを販売している店舗もあります(筆者撮影)

どうやら、モーニングを実施していることをオフィスビルの住人たちが気づいていないようなのです。店はガラス張りなのですが、朝の日差しと比べると店内は暗く、外から中をうかがうのは難しい状態です。

そういうところもなんとなく、「フレッシュネスバーガー」っぽいなと思いました。プロモーションよりもメニューの開発に重点を置いているところに、誠実さと不器用さを感じずにはいられません。

充電もOK。コンセント付きのカウンターもありました(筆者撮影)

真夏の強烈な朝の日差しの中、オフィスワーカーたちが店の外を汗だくで出勤していきます。この人たちが「フレッシュネスバーガー」のモーニングに気づいていないことをもったいなく思う気持ちも嘘ではないのですが、エアコンが利いた静かな空間で「チーズドッグ」を頬張る優越感も捨て難い、幸せなジレンマを抱えながらの朝ごはんとなりました。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
X(旧ツイッター):@tei_nai

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