そのような相対性や差別化、といった視点を持てるか否かが大きな分かれ目です。
非常に簡単な例でいえば、社内に対応できる人材がいない場合や、世間一般において対応できる人材が少ない分野において、自分が対応できれば、それは付加価値としてお金につながるわけです。
より広い視点でいうと、例えば転職市場などにおいては、一労働者としての自分と人材・労働市場全体との関係における自分をどう位置付け、その分野で勝負するかを見極めることが大切です。
競争が少ない分野はどこか、今後伸びそうな分野はどこか、といった点を冷静に見極め、どこで勝負するのかを考えるのが、仕事などにおいて成功する秘訣です。
労働市場というマーケットに参加する一員として、市場そのものを理解することなく、成功することはありえません。
市場を理解せずに、商品やサービスを売ることができないのと一緒です。
上司や同僚の考えを徹底的に理解する
『「学歴なんか関係ない」はやっぱり正しい』などの私の過去の著作などにおいて、私自身の経験として就職活動時や転職活動時にいちばん重視したのは、そういった周りや環境への理解です。
その中で自分をどう位置付け、どう戦うかを考えた、を紹介し、その重要性を繰り返し述べています。
これをKKさんの例に当てはめると、KKさんにはその市場を理解するという視点が欠けている、ということになります。
お金を稼ぐのは、マーケットにおいて何が求められているか、何が足りないかといったことを理解したうえでないと成り立たない行為なのです。
ですから、「上司や同僚、同期から学ぶものはない」、ではなく反対に「彼ら彼女らを徹底的に理解する」ことが大切なのです。
「自分がすごいと思うから成功できる・稼げる」のではなく、「周りがすごいと思うから成功できるし、稼げる」のです。
キチンとした周りの分析と理解なしに成功はありません。
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