お断りされる残念な「高学歴・収入」男性達の実態 食事・支払・会話でげんなり、女性の言い分とは

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メニューと水が運ばれてきた。それぞれにメニューが渡されると、しんたろうが言った。「予約席なので、ケーキセットを頼むのが必須だと仲人が言っていました。好きなケーキを頼んでください」。

しばらくすると、ウェイターが注文を取りに来た。すると、しんたろうは、「僕は、モンブランとコーヒーで」と、メニューを閉じてウェイターに渡した。きよみは「じゃ、私はショートケーキと紅茶で」と注文した。

時間よりも早めに来て待ってくれていたのはよかったが、本来なら女性を座らせる奥の席にドカンと座り、注文も真っ先にしてしまう。お見合いが始まる前から、自分本位な態度に、カチンと来ていた。

話が始まると、しんたろうの口からは、「仲人がこうしろと言った」「仲人がこう言っていた」という言葉が度々飛び出した。そして、1時間程度話すと、「じゃあ、そろそろ行きますか」と言いながら、背後から紙袋を取り出してきた。

「これ、良かったら」

それは、菓子の入った紙袋のようだったが、見合い中、しんたろうの尻と背中に当たっていたことを考えると、きよみは嫌な気持ちになった。ただ拒否もできないので、それを受け取った。

そして、一緒にレジに行くと、しんたろうが言った。「あ、会計は僕が払うようにと仲人から言われていますから、大丈夫ですよ」

経歴も年収もいい方だったが…

お見合いを終え、「お断りでお願いします」と伝えてきたきよみが、げんなりとした声で言った。

「経歴も年収もいい方だったし、一流ホテルのスカイラウンジを予約してくださってのお見合いだったので、かなり期待して行ったんですけど、大はずれでした。レディーファーストやマナーも知らない。47歳のいい男が、“仲人が”を連発する。さらに、いただきたくないお土産まで。もう最悪でした」

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今回登場の3人の男性は、いずれも経歴も年収も悪くない初婚者だ。おそらくこれまで女性とお付き合いした経験がないままに歳を重ね、結婚したくなったから、相手を探すために結婚相談所に入ったのだろう。

経歴や年収がよければ見合いは組める。しかし、女性と対峙したときに、自分の発言や行動が相手にどう受け取られるのか、そこをもう一度考えてみたほうがいい。

相手に好感を持ってもらうためには、どんな発言をして、どんな行動を取ったらいいのか。その想像力がなければ、何回お見合いしても成婚に到達することはない。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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