AIに仕事を奪われないために有効な「脳の鍛え方」 62歳で「海馬の細胞」が増えたタクシー運転手
ChatGPTの登場で、AIの普及が急速に広まっています。元オックスフォード大学シニア研究員の下村健寿氏の最新刊『頭のいい人が問題解決をする前に考えていること』より、AIに仕事を奪われないためのスキルの伸ばし方を一部引用・再編集してお伝えします。
脳の神経細胞は50歳から極端に減る
この記事を読んでくださっているあなたに、私から質問があります。
この記事を読んでいる時点で、あなたは何歳でしょうか?
仮に40歳から50歳前後としましょう。日本人の平均寿命は、医学が発展した現代では80歳前後になります。
だとすれば、あなたに残された時間は、あと30年から40年ということになります。
人生の残された時間は、30年から40年と限られている。だから、残りの時間を無駄なく使って充実した人生を送ろう、と感じたかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
米国マサチューセッツ州の町、フラミンガム在住の5000人以上の住民を対象とした医学疫学調査に、「フラミンガム研究」があります。1948年から始まって、調査は現在も継続中です。
じつに70年以上にわたって、多くの一般市民の健康状態を追跡調査している画期的な研究です。おもに心血管疾患について調査している研究ですが、そのなかで2000人近くの住民に対しては、脳のMRI検査も行われています。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら