夏季休暇シーズンを迎え、ショッピングの需要が高まるこの時期。そこで本稿では、西日本エリアにある商業施設の中から、店舗面積の大きい順にランキングを作成した(東日本版はこちら)(※2000年5月以前は「大規模小売店舗法」、2000年6月以降は「大規模小売店舗立地法」公表ベース)。
ターミナル駅再開発の先駆け
西日本の首位は愛知県にある「JRセントラルタワーズ、JRゲートタワー、JPタワー名古屋」(最寄り駅:JR、近鉄、地下鉄・名古屋駅)。店舗面積は東京ドーム(約4.7万平方メートル)の約2.6倍にもなる。
全面開業したのは2000年で、高さ200メートルを超えるツインタワーがシンボル。その後、JR各社が東京や大阪などのターミナル駅で巨大再開発を手掛ける嚆矢となった。
「JRセントラルタワーズ」の隣に商業施設、2017年にホテルや専門店などが入居する「JRゲートタワー」が開業した(商業施設部分)。東日本を含めた全国では、埼玉県にある「イオンレイクタウンkaze・mori」に次いで、2位の店舗面積となっている。
西日本の2位は、大阪府にある「南海ターミナルビル(大阪タカシマヤ、なんばCITY)」(最寄り駅:南海本線・なんば駅)。高島屋の大阪店は、コロナ禍前はインバウンド(訪日客)売上高が大きかった。規制が緩和されたことで活況を取り戻しそうだ。
西日本の3位は福岡にある「JR博多シティ・博多デイトス・マイング・博多阪急・KITTE博多」(最寄り駅:JR博多駅)。JR博多シティは九州新幹線鹿児島ルートが全線開業した2011年に開業した。