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「できる範囲でやってます」上司が悩む若手の一言 「辞められると困るから強く言えない」課長の末路

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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では具体的にどうしたらいいのか?

目安として、「見通し」と「気付き」の配分を「5:5」にしていくことだ。事前に見通しを立てずに仕事をはじめれば、どうなるか? 

例えば上司から「とりあえず分析しておいて」と言われてやったとしよう。すると、仕事をしているうちに、いろいろ気付くことがあるはずだ。

・もう少し細かく確認して取り掛かればよかった(★)
・データについてはHさんに調べてもらったらよかった(★)
・そういえば分析のやり方がわからない(★)
・どこまで分析すればよいのか?(★)
・意外とデータって、いろいろな種類があるんだな(☆)
・分析を任せてもらえて、新たな視点が手に入った(☆)
・もっとこの分野の勉強したいという気持ちになった(☆)

これらの気付きには、大きく分けると2種類ある。それは、

・反省の気付き(★)
・発見の気付き(☆)

この2つである。

はじめて仕事をするなら「反省の気付き(★)」が多くなって当然だ。しかし仕事をこなして学習していけば、反省の気付き(★)は減って、発見の気付き(☆)のほうが増えていく。

なぜなら、経験を積むと「見通し」を立てるようになるからだ。

ところが主体的に「見通し」を立てられるようになるには、しばらく「ダメだし」をされ続けなければならない。

「こんなやり方をしていたら、うまくできないに決まってるだろ」
「誰に教えてもらったんだ。こうやるんだよ」

このように先輩や上司に叱られながら、仕事を覚えていく。これが昭和時代から続く日本企業の習わしだ。しかしタイパの時代に、このような指導の仕方は合わない。

昔ならガマンしただろうが、デジタルネイティブの若者には通じない。

「それなら、仕事をやる前に教えてくれよ」
「後から指摘するなんてズルい」

そう受け止められても仕方がない。

だから、「とりあえずやってみろ」ではなく、見通しを立ててから仕事をしてもらう。そうすれば、反省の気付き(★)は減って、発見の気付き(☆)が増えていく。ふだん気付けなかったことに、気付けるようになって、やりがいを覚えるようになるのだ。

「ダメだし文化」からは決別

「辞められると困るので、若者には強く言えない」

そう言う上司はとても多い。ここ数年、急増している。しかし、ふだんから見通しを立てて行動していないから、そのような極論を上司は抱くのだ。

「もっと厳しく言ってほしかったです」

部下にそう言われて、はじめて気付くのでは遅い。

上司も、部下も、「とりあえず」やるクセをなくすのだ。いったん「見通し」を立てて仕事をするクセをつける。それだけで、スムーズな意思疎通が図れるはずだ。

「ダメだし文化」とは決別しよう。

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