「地方出身者にお勧め!」不動産投資のマル秘テク 夏に帰省したら「お宝情報」を探してみよう

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このように、地方の築古物件の中には、購入コストが低く、高い利回りを得られる優良物件があると気づいた私は、試行錯誤しながら少しずつ物件を増やしています。

そのうちの1つは、まさに地元で得た情報を手掛かりにして購入しました。

何年か前、私は出身の福岡に帰ったときに、夜に地元の友達と酒を飲む機会がありました。お互いの近況を報告し、若いときのエピソードで盛り上がりましたが、会話の中でこんな話が出てきました。

「このエリアは、将来的に再開発になるらしいね」

東京に戻った後にそのエリアを調べてみると、思ったよりも物件価格が手頃で、物件を厳選すれば10%以上の利回りが見込めるものも見つけることもできました。

さらに物件購入の動機となったのは、旧友との会話に出てきた、再開発が予定されているという情報です。

地元で情報を集めて物件探しに活かす

利回りが10%以上見込めるだけでも不動産投資としては十分ですが、将来的に再開発が行われるとしたら、周辺地域も含めて物件の価値が上がることは間違いありません。

家賃収入を手にしながら、再開発が行われて物件の資産価値が上がったところで売却すれば、最終的に大きな利益が見込めます。

さらに、福岡は街中に空港があるので、周辺の建物に対して高さなどさまざまな規制がされているのですが、再開発のタイミングでこの規制が緩和されることがあります。

もし購入したマンションが建て替えになった場合どうなるかというと、単純に資産価値が上がります。建て替え後に売却して利益を手にしてもいいですし、建て替え前より家賃を高く設定できるので引き続き所持してもいいかと思います。ただし、建て替えの場合は費用の負担が高額になることが多いので、ケースバイケースで判断しようと考えています。

私は最終的に、そのエリアのいくつかの候補物件の中から、立地条件や間取りの需要などを比較し、安定して家賃が入るだろうと判断した物件を購入しました。

地方でしたらこのようにネットワークや情報網を活かすことができます。例えば、地元の駅周辺で、デパートや商店街がなくなった後にタワマンやショッピングモールが建設予定という情報を得られたら、その周辺で将来的に価値が上がりそうな物件を先回りして購入するといった手法は十分に通用すると思っています。

人によっては退屈になりがちな地元への帰省も、このようにお宝物件探しにつながる情報を意識しながらだと、今年の帰省はちょっとワクワクしたものになるのではないでしょうか。

坂本 慎太郎 こころトレード研究所所長

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さかもと しんたろう / Shintaro Sakamoto

こころトレード研究所所長。ハンドルネームは「Bコミ」。大学卒業後、メーカー勤務を経て、日系の証券会社でディーラーとして活躍。その後、大手生命保険会社に転職し、株式、債券のファンドマネジャー、株式のストラテジストを経験。現在は、個人投資家として、日本株を中心に、短期は「板読み」に、中長期は「ファンダメンタルズ」に重きを置いた運用を行う。同時に、為替、商品先物、不動産などの投資も手がける。また、株式評論家としてラジオNIKKEIや日経CNBCなどの投資番組へのレギュラー出演、講演やセミナーなどを行い、人気を博している。著書に、『朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術』(東洋経済新報社)などがある。

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