●東京大学に近い慶応大学
図表8:慶応大学文系学生の志望理由ランキングTOP10
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
慶応大学の志望理由の特徴は「これから伸びそう」が8位と高いことと、「海外で活躍できる」の支持率が5.3%と調査大学の中でいちばん低いこと。「総合商社」志望が多いにもかかわらずである。一方、早稲田大学は「海外で活躍できる」が12.8%で、調査大学の中では最も高い。東大で高かった「先輩がいて安心できる」は16位(1.5%)と低い。慶応大学は「三田会」という有名な同窓会組織を持っているが、やや意外な気がする。
図表9:慶応大学文系学生の人気企業ランキングTOP10
志望企業には総合商社、銀行・証券が並ぶ穏当なものだが、旧帝大では上位にランキングされる電力会社が、慶応では東京電力が17位と低い。私学の個性なのかもしれない。
●同じ私学なのに慶応と異なる早稲田
図表10:早稲田大学文系学生の志望理由ランキングTOP10
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
早稲田と慶応は私学の代表校だが、志望を見るとまったく異なっていることがわかる。慶応はやや東大に近い傾向が見て取れるが、早稲田はどの大学にも似ていない。
まず「専攻が活かせる」が4位という大学は早稲田だけで、他校ではこれより低い。「若手が活躍できる」「これから伸びそう」も相対的に高い。
慶応の「先輩がいて安心できる」の順位は低かったが、早稲田は11位と比較的高い順位だ。「地元密着型企業」が9大学中最低の15位である点も目立つ。
図表11:早稲田大学文系学生の人気企業ランキングTOP11
※昨年度は早稲田大学での調査実績なし
※昨年度は早稲田大学での調査実績なし
志望企業では上位10社中5社がコンサルタント企業で占められており、際立った個性を見せている。これまで「早稲田=マスコミ」とのイメージが強かったが、今回の調査では6位に電通、11位にフジテレビジョンが入ったものの、出版社をはじめマスコミはそれほど上位には来ていない。回答者が特定の学部やゼミに偏っていたのかもしれない。
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