●バランスの取れた東北大学
図表4:東北大学文系学生の志望理由ランキングTOP10
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
東北大学の志望理由を見ると、「全体」の志望理由とほぼ同一でありバランスが取れている。「全体」では、「志望している業種である」が突出して高く、2位の「社風がいい」ですら10%を切っているのに対して、東北大学では2位「社風がいい」、3位「製品・サービスが優れている」、4位「人事・社員が魅力的」がいずれも10%以上を占めている。
図表5:東北大学文系学生の人気企業ランキングTOP10
実際に選んだ志望企業は「全体」と大きく異なっている。地元電力会社はどの地域の大学でも上位になるから、1位の東北電力や7位の東京電力は当然だろう。しかし全体で人気の高かった総合商社は伊藤忠商事が3位に入ったが、全体のトップだった丸紅は15位。かなり顔ぶれが違っている。
●日本銀行が志望企業順位6位の東京大学
図表6:東京大学文系学生の志望理由ランキングTOP10
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
東京大学の志望理由では、3つの項目の位置が目立つ。「給料・待遇がいい」が8位。「給料・待遇がいい」は京都大学も9位だが、他大学では10位以下になっている。
「先輩がいて安心できる」も他大学では低い項目だが、東京大学だけ9位と高い。これは東京大学だけに見られる特徴ではないだろうか。東京大学は同窓会を持たない大学だが、言い換えれば同窓会を必要としない大学であり、先輩後輩の絆が強いのかもしれない。逆に「経営者・ビジョンに共感」は他大学よりも低い傾向が見られる。
図表7:東京大学文系学生の人気企業ランキングTOP11
志望企業には著名企業がずらりと並んでいる。特に多いのは総合商社。表に挙げていないが、住友商事が15位だ。さすが東大と思うのは6位の日本銀行。今回調査の大学の中で最も高い順位だ。もっとも日本銀行は京都大学で10位、九州大学でも9位。過去の実績のある大学が高いともいえそうだ。
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