外資系企業が考える管理職としての「最悪の選択」 コンコルドの失敗とインテルの成功に学ぶこと
社会環境やビジネス環境の変化の中で、チームの責任者としての管理職の意思決定は、ますます重要になってきます。年功序列から実力本位の評価、登用への移行を背景に、判断能力に欠ける管理職は次第に淘汰されていくでしょう。
判断力が試される局面の一つが、時間をかけて進めてきた仕事がうまく進んでいないときです。
そのまま続けるのか、何らかの修正を加えるのか、あるいはいったん止めるのかなど、正解がない中での厳しい選択が求められるのです。
管理職として「最悪の選択」
そのような局面で、管理職として絶対にやってはいけない最悪の選択があります。それをやってしまうと、上司からも部下からも、一発で、この人は判断能力のない人だと見なされてしまいます。
それは、「ここまでやってきたのだから、もう少し様子を見よう」という判断です。
なぜならば、「ここまでやってきた」ということと、「この先うまくいく」ということの間には、論理的には何の関係もないからです。したがって、そのまま続けることの理由にはならないのです。
しかも、目の前にうまくいっていない現実があるのです。にもかかわらず、「もう少し様子を見よう」というのは、「うまくいっていない状態を放置します」と言っているのと同じです。
「うまくいっていない仕事を、私は放置すると決めました」。これは、責任ある立場の人として最悪の選択です。そのまま、何の手も打たずに続けてしまうと、多くの場合、取り返しのつかない結果を招くことになります。
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