簡単で肉汁もソースも旨い「チキンソテー」作る技 「鶏もも肉の皮」を上手に使って絶妙な焼き加減に

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今回はシンプルに鶏肉を味わうので肉の重量の1%の塩をふりましたが、ソースを添えるのであれば0.5%がベター。後の手順は同様に鶏肉を焼き終えたフライパンを使って、赤ワインソースを作ります。

赤ワインソースの材料
マッシュルーム  3〜4個
小麦粉      小さじ1
赤ワイン     100ml
しょうゆ     大さじ1
みりん      大さじ1
バター      10g

鶏肉を焼いたフライパンはすぐに洗わずに、油を小さじ1ほど残し中火にかけ、マッシュルームのスライスと小麦粉を軽く炒めます。

マッシュルームを炒める
オリーブオイルを小さじ1ほど足してもいいでしょう

赤ワイン、しょう油、みりんを加え、混ぜながら中火で煮詰めていきます。

赤ワインなどを投入
このソースにはシラーという品種を使った赤ワインが合います

鶏肉を休ませているときに出た肉汁も忘れずに加えましょう。

肉汁をフライパンに投入
肉汁をフランス語でジュといい、これが味の決め手です

適度な濃度がついたらバターを入れ、フライパンをよく揺すって溶かし込みます。これで赤ワインソースの出来上がりです。

バターを投入
溶かし込んだバターを乳化させる作業をフランス語でブールモンテといいます

さきほどは和風の仕立てでしたが、ソースをかけると洋風になります。焼鳥には好みでレモン汁を搾りますが、鶏肉には酸味が合うので、赤ワインのソースを添えると味の輪郭がはっきりし、料理のグレードが1段階アップします。ただ、それも上手に焼き上げた鶏肉があってこそ。何度か焼いてみて、焼くコツを習得しましょう。

出来上がった赤ワインソースのチキンソテー
洋風料理はナイフとフォークで食べるので肉は大きいまま盛り付けます

(写真はすべて筆者撮影)

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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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