記憶力を磨くことで、他のどのような能力を自動的に向上させられるのか。具体的に見ていきましょう。
「ゼロイチ」を作り出す、企画力の源泉
記憶力の向上と同時にアップする能力の1つめは「アイデア創出力」です。
私はイメージの力を活用して、記憶の日本大会に参戦しました。
その過程で、様々な能力の向上を実感。中でも突出した伸長を実感したのは、アイデア創出力です。
私は現在、脳力開発のための書籍、教材、講座などのコンテンツ開発に携わっています。創造力をかなりの程度、要求されます。
「世の中に存在しない、新奇なものを創り出すこと」を求められる局面が多く、何とかお応えしてきました。
何の鍛錬もしていない、40代前半の頃だったら、そのようなゼロイチ(まだ世の中にない、新しいモノやサービス、価値をゼロから生み出すこと)を実現させ続けるのは、まず不可能だったと思います。
ではいったいなぜ、ゼロイチのアイデアを多く出し続けられるようになったのでしょうか。
それは「記憶のトレーニング」は「アイデア創出のトレーニング」と重複する部分が大きいからです。
私が推奨する記憶のトレーニングは、実はイメージ操作のトレーニングでもあります。
頭の中で、イメージを思い浮かべることから始まり、そのイメージを大きくしたり、小さくしたり。数を増やしたり、回転させたり、動かしたり、異なるイメージ同士を結合させたり。
そのようにイメージ操作に慣れ親しむことが、アイデアを生み出すトレーニングにもなっていたのでしょう。
「このアイデアと、あのアイデアを組み合わせれば新しい物ができる」というような、ひらめきの数が以前よりも何倍も増えました。
つまり記憶のトレーニングが、私のアイデア創出力まで間接的に伸ばしてくれたのです。
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