記憶のためのイメージ化を重ねることで、2次的な効果として空間認識能力が磨かれ、結果的に自分のイメージ空間を自在に操れるようにもなるのです。
自信、自己肯定感までにも影響する?
記憶力の向上と同時にアップする能力の3つめは「非認知能力」です。
近年、日本でも「非認知能力」という言葉をよく見聞きするようになりました。この非認知能力も、記憶力を磨くことで副次的な効果として高まる能力の1つです。
そもそも「認知能力」とは、IQ(知能指数)やテストの点数、偏差値など数値化できたり、基準が可視化できる能力のことです。
それに対し「非認知能力」とは、いわば「心に関する能力」。数値化や可視化は難しいですが、「生きる力」「人間力」などと言い換えられます。
注意してほしいのは、非認知能力とは「1つの能力」について表す用語ではない点です。
非認知能力とは下記のようなものを指します。
・自信 ・自制心 ・自己肯定感 ・主体性
・計画性 ・柔軟性 ・創造性 ・社会性……など
これらの心にまつわる数多の能力の総称こそが、「非認知能力」なのです。平たく言うと「非認知能力はEQとほぼ同義」と捉えていただいてもよいでしょう。
EQとは、ハーバード大学の心理学者、ダニエル・ゴールマン博士が提唱した概念で、日本では「心の知能指数」と訳されてきました。
非認知能力が高ければ……。
さまざまな誘惑をはねのけて「先にこのタスクを終えたほうがスッキリする」と自発的に計画を立てて、仕事に取り組むことができたり。
ノルマがなかなか達成できなくても「商談の結果に一喜一憂するのではなく、対策を立てよう」と業務に前向きに取り組めたり。
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