45歳過ぎたロザン菅さん語る「中年」の生き抜き方 「40代だからこそ、シンプルなビジョンに立ち返る」

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多方面で才能を発揮する菅さんだが、最近ではYouTubeの活動にも力を入れている。

2020年から開始した「ロザンの楽屋」は、時事ネタから私生活まで、楽屋そのままのラフなテンションで2人の本音が語られる、人気のチャンネルだ。

編集なしスタッフなしの動画配信は、まさにロザンが2人だけで行っている仕事。この活動を始めたのは「初心に戻って挑戦したい」という思いがあってのことだ。

「歳を取ると何の仕事をするにしても関わる人数が増えていくじゃないですか。でも、デビュー前、オーディションを受けていたときって、ほんまに2人きりで頑張ってたよなあっていうのを思い出して、また2人だけでやってみたい気持ちになったんです。

2人だけという、あの頃と同じ環境に身を置くことで、今の自分は昔の自分よりも成長していることを証明したいという思いもあります。自分との戦いみたいなものですよ。楽しんでやっていますけどね、半分遊び、趣味です」

本業に活気をもたらすスモールプロジェクトのススメ

40代も半ばを過ぎてなおエネルギッシュな菅さんから学ぶべきことは多い。年齢のせいにしてやる気を失いそうな人々に、彼は何という言葉をかけるのだろう。

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「実際に生活のことなんかがあると、身動き取れない同世代は多いですよね。そういうとき、僕ならやる気を失う前に、やるべきことをやります。そこは、やるしかない訳ですから。『仕事辞める選択もできへんくせに、なにやる気失っとんねん!』とは思いますね(笑)。

ただそういう方には、僕は副業をおすすめしたいです。何か小さく始めてみる。『1人か2人で何かできへんかな』って考えてみると、ちょっと生き方が変わると思うんですよ。それは別に趣味でもいいじゃないですか。きっと本業にも、いい刺激になるんじゃないかなと思います」

実際に大手メディアの仕事をこなしながらnoteやYouTubeなどの個人メディアを通じた発信にも手を抜かない菅さんだからこその、説得力がある提案だ。プロジェクトの大小にかかわらず、好奇心のままに熱量高く行動を続けていることが、彼らの安定した関係性の土台ともなっているのかもしれない。

(撮影:梅谷秀司)

「もし仮に芸人としての仕事が無くなったとしても、『また2人でなんかしようか』となると思いますよ。60歳ぐらいで僕が大阪府知事、宇治原さんが枚方市長なんてね(笑)。『なんでやねん』言うて、関西の人なら突っ込んでくれると思うんですよね。『逆・逆!』いうのもあるしね」

この日一番の爆笑を誘いながら、インタビューは終わった。

蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰

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はちや ともこ / Tomoko Hachiya

東京都出身。上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。語学教材の専門出版社を経て2014年よりフリーランスのライター・編集者として活動。住宅・教育分野の執筆多数。

https://linktr.ee/asuamu

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