●長期インターンシップ参加者は理系が多い
インターンシップは、学生の就活の一環としてかなり定着してきている。目的や実施方法はさまざまだが、今回は「期間」でタイプ分けした。図表4:参加したインターンシップのタイプ
文理でまったく異なっており、文系は圧倒的に半日、1日のタイプが多い。理系も1日タイプが多いが、2~3日、1週間、2週間と分散しており、文系よりも期間が長いタイプを選んでいる。
企業は、文系インターンシップでは数を集められる短期タイプ、理系採用では手間がかかるがじっくり学べる長期タイプにしているようだ。
図表5:インターンシップへの参加(大学クラス別)
大学階層別のインターンシップ参加率は、旧帝大、早慶クラスほど参加率が高く、下位校になると参加率がやや減少ぎみではあるものの、全体としてはそれほど大きな差はない。半日、1日のインターンシップは多くの学生が参加可能であり、選考をしないこともあるのが大きな差のない理由なのであろう。
●OB/OG訪問をしない学生は約80%
Web就活が普及して少なくなったのが「OB/OG訪問」だ。就職情報が印刷された本の形態で学生の手元に届いていた時代は、就職活動とは「OB/OG訪問」を指していた。図表6:志望企業のOB/OG訪問社数(文系)
図表7:志望企業のOB/OG訪問社数(理系)
現在でもOB/OG訪問は非常に効果の高い就活だが、まったく行っていない学生は文理ともに約80%。ほとんどの学生がしていないといえる。
就職セミナーや就活本では、OB/OG訪問の有効性が説かれている。それなのに実行しない。自分の管理能力を超える100社以上にプレエントリーしているのに、リアルな行動をしない。
採用担当者は「自分から行動を起こさない」学生を評価しない。
しかし採用担当者の期待は裏切られ、就職環境がこれほど厳しいと言われても、 OB/OG訪問する学生は増えない。確かに草食系なのだろう。
11年卒では4月末時点で約6割がOB/OG訪問をしていなかった。これからの数カ月間で12月末時点の8割の数字が、6割になるのか。5割になるのか。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら