医師が解説「がん予防に効くサプリ」の可能性 「科学的に効果が立証されたサプリ」の見分け方
ドラッグストアやコンビニなどでよく見かけるサプリ。「気休め程度だろう」「なんだか胡散臭い」と思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、サプリの中には本当に効果があると実証されているものもあるといいます。ハーバード大学で主に「サプリの健康効果」について研究を行っている医師の浜谷陸太氏が、最新の科学的知見を紹介します。
サプリの効果を明らかにする方法
健康的な食事が様々な病気の予防に効果的であることは広く知られていますが、健康への影響を考える際、食事とは「多種多様な栄養素を摂取する行為」と捉えることができます。このうち、特に健康に効果がありそうな栄養素を抽出したものがサプリです。
サプリには効果があるものと、そうでないものがあります。それでは、「効果があるサプリ」は、どうやって見分ければよいのでしょうか。ここでは、「薬の承認」の効果検証のプロセスを応用してみたいと思います。
・そもそも薬は、ある病気に対して「メカニズム的に効果がある」ことが示された化合物(など)です
・しかし、試験管やマウスを用いて効果があっても、ヒトで効果があるかどうかはわかりません
・なので、薬が承認されるには、「ランダム化試験」という大規模な患者さんでの実験を行います
・くじ引きで薬を飲むか飲まないか決め、飲んだ群のほうが病気の治療率が高ければ、その薬の効果はヒトで示されたことになり、厚生労働省(など)が承認します
・しかし、試験管やマウスを用いて効果があっても、ヒトで効果があるかどうかはわかりません
・なので、薬が承認されるには、「ランダム化試験」という大規模な患者さんでの実験を行います
・くじ引きで薬を飲むか飲まないか決め、飲んだ群のほうが病気の治療率が高ければ、その薬の効果はヒトで示されたことになり、厚生労働省(など)が承認します
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