仕事上の注意をしたらパワハラと…
相談:仕事上の注意をしたら、部下に「パワハラです」と言われました。
パワハラとは「職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、その雇用する労働者の就業環境が害されること」を指します。したがって、これに該当しない仕事を進めるうえでの指示や指導はパワハラにはあたりません。
仕事として指示や指導を行うのは、仕事を円滑に進めていくうえで当然のことです。成果物への認識が違っていれば修正が必要ですし、納期が決まっているものは厳格なタイムマネジメントも必須です。
また、ミスがあった場合に指摘したり、重大なエラーに関しては厳重に注意することも仕事の上で必要であれば当然に行うべきものです。
むしろ、パワハラと言われることを恐れるあまり、まったくそうした指示・指導ができなくなるのであれば、指導者側の職務遂行能力を疑われてしまうでしょう。
問題になるのは、無自覚に行き過ぎた指示・指導をしてしまっている場合です。熱血指導が行き過ぎて根性論や精神論を持ち込んだり、仕事上のミスと人格を結び付けるような叱責はパワハラと受け取られる可能性が高まります。
精神的な攻撃と受け取られるような威圧的な言葉選びや、感情が高ぶって机を叩く、こぶしを見せるなどの行動はパワハラ6類型*1のうち「精神的な攻撃」「身体的な攻撃」に該当するので、このような言動をしているときはただちに改善が必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら