タワマンに住み広いリビングが憧れ
「できるだけ年収の高い男性と結婚したい」と思っている女性は、タワーマンションに住み、広いリビングで優雅に食事をする結婚生活を思い描いているのだろう。子どもは幼稚園から私立に入れ、昼間はセレブな奥様仲間と有名店でおしゃれなランチをする……。
筆者のこれまでの経験からすると、そんな日常を手に入れたいと思っている女性は、その環境で育ってきていないことが多い。だからこそ、それを手に入れたいと夢見るのだろう。
ことに容姿端麗で、公の場に出ていくと男性たちからチヤホヤされる女性は、その要望が強い傾向があるような気がする。そして、セレブ婚を叶えるために華やかさを身にまとい、“私は安い女じゃない”とセルフプロデュースする。
だが、そこがそもそも間違っている。
しょうたろう(43歳、仮名)は、年収約5000万円の経営者だ。30代で結婚と離婚を経験しており、40歳を過ぎてから再婚をしたいと考えていた。
しかし、日々仕事が忙しい。ときには仕事関係者と女性が接待するような店にも行くのだが、そうした場所では結婚対象になるような女性との出会いはなかった。そこで、真剣に相手を探すために結婚相談所に登録した。
経営者だけあってコミュ力もあり、お金もある。お見合いはスムーズに組め、まずは、まみ(31歳、仮名)、さちこ(28歳、仮名)の2人とお見合いし、その後2人と仮交際に入った。
結婚相談所の交際には「仮交際」と「真剣交際」の区分がある。お見合い後に入る仮交際期間は人柄を見る期間なので、複数と仮交際してもいいし、新しいお見合いをしてもいい。
しょうたろうは、女性とそれぞれに食事をしたのだが、それを終えてこんな感想を漏らした。
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